9/30の中日新聞にピロリ菌の記事が掲載されていました。
 ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍だけではなく、胃癌の原因として認識されてきています。
 しかしながら、問題点は、ピロリ菌の検査や治療が、現在のところ保険診療では胃・十二指腸潰瘍や早期胃癌の内視鏡治療後の方に限られていることです。つまり、胃潰瘍のない人が「ピロリ菌を調べて下さい」と受診しても検査をすることはできないのです。
 日本人は約半数がピロリ菌を保有していると言われていますが、その中で潰瘍ができる人はごくわずかです。つまり、多くの方は人間ドックや自費診療など、保険診療以外の手段をとらないと実際にはピロリ菌の検査治療をうける機会に出会うことができないのです。
 私は、潰瘍のない人でもピロリ菌の検査・治療を受けていただけるよう、小牧市民病院在職中から、市民病院でも自費診療の除菌治療を導入してきました。
http://www.jshr.jp/index.php?page=medic_facility&state=23
http://www.jshr.jp/index.php?page=medic_list&state=23
 
 ピロリ菌の感染が起こると、慢性胃炎を来たします。慢性胃炎の進行とともに、胃粘膜が萎縮し、萎縮性胃炎という状態になると、胃癌が起こりやすい状態になります。
 新聞の記事にもありました、ABC健診とは、血液検査でピロリ菌の抗体とペプシノゲンという胃粘膜萎縮のマーカーを調べることにより、
「ピロリ菌の感染がない人」
「ピロリ菌に感染しているが萎縮は軽い人」
「ピロリ菌に感染し、萎縮が進行している人」
「さらに萎縮が進行し、ピロリ菌の抗体が消えてしまった人」
 に分類する検査です。下にくるに従い、胃癌のリスクが増えます。
 当院でも行うことができますのでご相談ください。新聞の記事にもありましたが、除菌治療はできるだけ若い時に行うことが重要です。