おおやま内科クリニックの院長日記|愛知県小牧市|内科・消化器科(胃腸科)

愛知県小牧市の間内駅前で、2012年5月に、内科・消化器科の医院を開業予定のおおやま内科クリニックです。

2013年01月

『3秒で鼻から息を吸って、3秒で一気に口から吐く、そしてその状態を4秒キープする…』
ロングブレスダイエットの本を購入したものの、なかなかできません。ちなみに家でやろうとすると、呼気時の終わりがけに、妻に口をつままれて、息の根を止めれらそうになります 
 
 検診の胃バリウム検査では胃のポリープを指摘される方も多いかと思います。また、毎年、同様に指摘される方も多いでしょう。
 イボ状に隆起したものをポリープと言い、主に良性の病変のことを言いますが、バリウムで『ポリープ』と診断されても、中には癌や腺腫という(治療を要する)腫瘍性病変のこともありますので、その診断には胃カメラが必要です。
 今回は腫瘍性ではない、良性の胃ポリープについて記載します。 
 胃ポリープの主なものには『胃底腺ポリープ』と『過形成性ポリープ』があります。

① 胃底腺ポリープ
 このポリープは周囲の胃粘膜と同じような色をしており、多発する場合もあります。若い人が検診で指摘される、最も多いものです。このポリープの特徴は、胃粘膜にピロリ菌がいないことが多い点です(100%というわけではありません)。ピロリ菌がいなければ、胃癌のリスクも少ないと言えます。本来は、毎年胃カメラが必要というわけではありませんが、検診施設によってはポリープがあるだけで“要精査”となってしまう場合もあります。

②過形成性ポリープ
 このポリープは、苺のような真っ赤なポリープです。数㎝くらいの大きなものになることもあり、多発することもあります。このポリープの特徴は、胃粘膜にピロリ菌がいて、萎縮性胃炎という慢性胃炎ベースにあることが多い点です(100%というわけではありません)。ポリープそのものが癌になるわけではありませんが、萎縮性胃炎があることが多いため、胃癌のリスクは高いといえます。ポリープの部位以外にも癌ができてこないか、定期的な内視鏡による観察が望まれます。
 このポリープが大きくなると、血がでやすくなり、時に貧血の原因となることもあります。以前は内視鏡で切除するケースもありました。ところが、このポリープは、ピロリ菌の治療を行うことで縮小したり、なくなったりすることが多く(保険適応はありませんが…)、最近ではほとんど内視鏡で切除することはなくなっています。

 同じ良性のポリープでもポリープの意味合いがかなり異なります。自分のもっている胃のポリープ はどちらでしょうか?

 先日、小牧市民病院でドックを受けてきました。妻の”兵糧攻め”のおかげでなんとかメタボ検診を乗り切れました。
 1/14の成人の日には休日診療所での当直がありました。やはり100人近い患者さんが来られ、約半数の方にインフルエンザの検査を行い、半分くらいで陽性反応が出ていました。

 最近では当院でもインフルエンザの方が増えてきています。
 インフルエンザの治療薬はタミフルという飲み薬と、リレンザという吸入薬が主でしたが、最近は1回の吸入で治療が完結する薬もあります(最近はこちらを好んで処方しています)。また、点滴の治療薬もあります。
 インフルエンザの治療は発症後2日以内に開始する必要がありますが、発症直後であると検査でも陽性反応がでない場合がありますので、病院で検査して陰性であっても高熱や関節痛など全身症状が強いときは再検査をしてもよいかもしれません。
 また、治療薬の予防投与も(※はじめ、保険でと記載してしまいましたが、保険適応ではありません)条件つきで認められています。抗体を獲得していくことも大切ですので、必ずしも予防投与が良いとは限らないと思いますが、家族でインフルエンザが出た場合、高齢者、抗癌剤治療中の方、受験生や受験生の家族などでは考えても良いと思います。

午前中に来られない方のために、夕方に胃カメラや腹部エコー検査を少しずつ行ってきました。
 午前に行うよりも若干、胃の粘液が多い印象がありますが、今のところほぼ十分な胃カメラ検査を行うことができそうな感触です。
 ところが、職員さんが二人、お産のため、お休みすることになってしまいました。
 次の看護師さんがなかなか決まらず、やむを得ず、夕方の胃カメラを一時、お休みさせていただくことになりました。申し訳ありません。 職員さんがそろい次第、再開しようと思います。

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