『3秒で鼻から息を吸って、3秒で一気に口から吐く、そしてその状態を4秒キープする…』
ロングブレスダイエットの本を購入したものの、なかなかできません。ちなみに家でやろうとすると、呼気時の終わりがけに、妻に口をつままれて、息の根を止めれらそうになります 
 
 検診の胃バリウム検査では胃のポリープを指摘される方も多いかと思います。また、毎年、同様に指摘される方も多いでしょう。
 イボ状に隆起したものをポリープと言い、主に良性の病変のことを言いますが、バリウムで『ポリープ』と診断されても、中には癌や腺腫という(治療を要する)腫瘍性病変のこともありますので、その診断には胃カメラが必要です。
 今回は腫瘍性ではない、良性の胃ポリープについて記載します。 
 胃ポリープの主なものには『胃底腺ポリープ』と『過形成性ポリープ』があります。

① 胃底腺ポリープ
 このポリープは周囲の胃粘膜と同じような色をしており、多発する場合もあります。若い人が検診で指摘される、最も多いものです。このポリープの特徴は、胃粘膜にピロリ菌がいないことが多い点です(100%というわけではありません)。ピロリ菌がいなければ、胃癌のリスクも少ないと言えます。本来は、毎年胃カメラが必要というわけではありませんが、検診施設によってはポリープがあるだけで“要精査”となってしまう場合もあります。

②過形成性ポリープ
 このポリープは、苺のような真っ赤なポリープです。数㎝くらいの大きなものになることもあり、多発することもあります。このポリープの特徴は、胃粘膜にピロリ菌がいて、萎縮性胃炎という慢性胃炎ベースにあることが多い点です(100%というわけではありません)。ポリープそのものが癌になるわけではありませんが、萎縮性胃炎があることが多いため、胃癌のリスクは高いといえます。ポリープの部位以外にも癌ができてこないか、定期的な内視鏡による観察が望まれます。
 このポリープが大きくなると、血がでやすくなり、時に貧血の原因となることもあります。以前は内視鏡で切除するケースもありました。ところが、このポリープは、ピロリ菌の治療を行うことで縮小したり、なくなったりすることが多く(保険適応はありませんが…)、最近ではほとんど内視鏡で切除することはなくなっています。

 同じ良性のポリープでもポリープの意味合いがかなり異なります。自分のもっている胃のポリープ はどちらでしょうか?